介護職員処遇改善加算及び介護職員等特定処遇改善加算について

介護職員処遇改善加算とは

介護職員処遇改善加算とは介護サービス事業所等で働く介護職員のキャリアアップの仕組みを構築し、介護職員が積極的に資質向上やキャリア形成を行うことが出来る労働環境を整備した事業所や施設を対象に介護サービスに従事する介護職員の賃金改善に充てることを目的に創設された加算です。
平成23年度まで実施されていた介護職員処遇改善交付金より移行する形で平成24年度に創設されました。
現在の加算は、介護職員の資質向上や昇給の仕組みを定めたキャリアパス要件と労働環境等処遇の改善を定めた職場環境等要件により、要件に応じてⅠ~Ⅲの3段階に分かれます。
当院の運営する事業所は全て加算Ⅰを取得しています。

介護職員等特定処遇改善加算とは

2019年度の介護報酬改定において介護職員の確保・定着につなげるため、介護職員の更なる処遇改善を進めるために創設されました。
平成29年12月8日に閣議決定された「新しい経済政策パッケ-ジ」において「勤続10年以上の介護福祉士について月額平均8万円以上の処遇改善を行う」ことを中心に経験・技能のある職員に重点化を図りながら一定のルールのもと、介護職員のみならず他の介護職員などの処遇改善にも柔軟に対応が可能な加算です。
当院の運営する事業所は加算Ⅱを取得しています。(概ね月額1,000円~8,000円) 尚、処遇改善加算・介護職員等特定処遇改善加算共に加算額を上回る金額を介護職員等に賃金改善に充てています。

当院で処遇改善加算・特定処遇改善加算を取得している事業所は、デイケアなごみ・グル-プホームかざぐるまの2事業所です。

介護職員等特定処遇改善加算算定要件について

現行加算要件

介護職員処遇改善加算のⅠ~Ⅲのいずれかを算定していること
全ての施設・事業所において加算Ⅰを算定しています

職場環境等要件

平成20年10月より現在までに実施した処遇改善の内容をすべての職員に周知していること
「資質の向上」「労働環境・処遇の改善」「その他」の区分ごとに1以上の取組を行うこと

見える化要件

特定加算に基づく取組について、ホームページへの掲載等により公表していること
以下に当院の取組を掲載します

<資質の向上>

  • 働きながら介護福祉士取得を目指す者に対する実務者研修受講支援や、より専門性の高い介護技 術を取得しようとする者に対する認知症ケア、サービス提供責任者研修、中堅職員に対するマネジメント研修の受講支援(研修受講時の他の介護職員の負担を軽減するための代替職員確保を含む)
     → 実務者研修を受講するものは研修扱いとして受講させるほか、専門性の高い介護技術を取得するための研修へは受講費用等は法人負担としています

<労働環境・処遇の改善>

  • 子育てとの両立を目指す者のための育児休業制度等の充実
     → 育児休業復帰後は短時間勤務制度により子育てとの両立を行っている
  • ミーティング等による職場内コミュニケーションの円滑化による個々の介護職員の気づきを踏まえた 勤務環境やケア内容の改善
     → 毎月実施のミーティングと共に勤務環境やケア内容について改善提案を行いやすい雰囲気づくりを行っている
  • 健康診断・心の健康等の健康管理面の強化、職員休憩室、分煙スペ-ス等の整備
     → 年1~2回の定期健康診断、敷地内禁煙の実施

<その他>

  • 介護サービス情報公表制度の活用による経営・人材育成理念の見える化
     → 毎年介護サービス情報公表制度を活用し、公表を行っている
  • 中途採用者(他産業からの転職者、主婦層、中高年齢者等)に特化した人事制度の確率(勤務シフトの配慮等)
     → 入職時に本人の希望する勤務シフトに応じた配属先の決定や勤務日の決定を行っている。入職後の勤務時間変更にも柔軟に対応している。
  • 非正規職員から正規職員への転換
     → 非正規職員から正規職員への転換は資格や勤務時間数など一定の条件を満たした場合に積極的に転換している